こんにちは。かみやんです。
今回は、京都の主要な観光地ではなく、その陰に隠れる歴史の跡地について取り上げていきます。
みなさんは京都に旅行しようとした際、
東寺に行ってみよう!
でも、なんで東寺はあるのに西寺はないのかな?
と西寺がなぜないか気になったことはないですか?
また、高校時代などに国語の授業で出てきた芥川龍之介の小説『羅生門』。
羅生門って京都が舞台だったけど、今でもあるのかな?
とあれだけ有名な門の行方も気になった人もいるかと思います。
ということで今回は、これ以外にも京都の街に今でも残る歴史の跡をいくつか紹介していきます。
今まで知らなかった京都を知れると思うので、ぜひ最後までご覧ください。
京都の街に残る歴史の跡を3つ紹介!
今回は、京都の街に残る歴史の跡を3つ紹介します。
芥川龍之介の小説で舞台となった羅生門ってどこにあるの?
まずは、羅生門の場所について。
老婆が抜いた髪の毛で鬘を作っていたあの場所です。
羅生門は、平安京の南端中央に正門として設けられた門で、現在の千本通の辺りにあった朱雀大路という幅80mにも及ぶメインストリートの表玄関としての役割がありました。
そんな平安京を象徴する羅生門なのですが、なんと980年に暴風雨よって倒壊し、その後再建されることなく1000年後の現在に至るのです。なんともあっけない結末です。
そしてなんと、現在までの発掘調査では、門建物などの規模が判明されていないそうで、それが一体どれほどの佇まいだったのかは想像でしかないのです。
そんな羅生門ですが、現在その場所は一応記されており、その場所に石碑が建てられています。
その石碑は東寺近くにある小さな児童公園の中にあり、見る影もなくひっそりと佇んでいます。
場所はこちら。東寺から歩いてすぐのところにあるので、ぜひ訪れて見てください。
なんで東寺はあるのに西寺はないの?
2つ目の京都に残る歴史の跡は西寺について。
東寺というとその五重塔があまりに有名で、京都観光屈指の名所です。
そんな東寺に対して西寺の知名度は皆無に等しいのですが、実は昔東寺と同規模の西寺が実在しました。
先ほどの羅生門と話が繋がるのですが、実は東寺は元々その羅生門の右手(左京)に位置しており、その対として左手(右京)に西寺はあったのです。
東寺は空海(弘法大師)の管理によって真言密教真言密教の根本道場として発展した一方で、西寺は守敏の管理によって天皇の国忌を行う官寺として発展しました。
しかし空海が高野山へ入定した後東寺は衰退し、落雷により五重塔も焼失しました。一方西寺は官寺として国が管理するようになったのですが、財政難により全国の寺院と同様廃寺となり衰退しました。
ただ、空海は天皇や公家からの信頼を厚く得ていたことから東寺の再興に全力が注がれ見事に再建、それが現在の姿となっています。
この結果、一度は両寺ともに衰退したのですが、東寺だけが現存しているのです。
その西寺の跡は石碑としてひっそりと佇んでおり、その周辺では地元の園児たちが元気に遊んでいました。
こちらは先ほどの羅生門跡から徒歩10分ぐらいの場所に位置しています。同じ年代の跡地なので、併せて訪れてみてはいかがでしょうか。
日本で初めて街に電車が走った京都
今では日本中どの街にも当たり前のように走っている電車ですが、その第一号はなんと大都市東京や大阪ではなく、京都なのでした。
1895年に京都電気鉄道によって日本最初の一般営業用電気鉄道として開業され、京都の路面を網羅していました。
現在でも嵐山へ行く際に乗る通称「嵐電」が路面を走っているのですが、それは当時の市電とは異なります。日本で最初の市電は、1978年に廃線しています。
その跡は実は京都市の街中でいくつか見ることができるのですが、今回紹介するのは橋台跡。
この写真を見ると、不自然に道がふさがれているように見えませんか?
ここに、橋台があったのです。
この場所は京都御所から少し歩いた堀川通り沿いにあります。この界隈には他にも市電の橋跡やレール跡などが随所にみられるので、電車好きはより楽しめると思います。
京都の史跡を巡るなら自転車が便利!
今回紹介した3ヶ所は、正直とてもマイナーで、これらをメインに観光するのはよっぽど興味ないと物足りないと思います。
実際これらの場所には訪れてみてほしいのですが、それだけに移動時間とコストをかけるのは少しもったいないと正直に思います。
そんな場合におすすめなのが、自転車での観光。
京都の街は平たんな道が多く自転車での観光がとても快適である古都から、多くのレンタサイクル店があり注目されています。
主要観光地へも自転車の方が便利と僕は考えていて、僕は実際レンタサイクル店で2年間アルバイトしていました。
コロナ禍ということを加味したうえでの京都での自転車観光のメリットをまとめた記事があるので、ぜひご覧ください。
めっちゃ便利で快適です。
まとめ:京都の歴史の跡を巡ろう!
今回は、少しマイナーですが京都の街に残る歴史の跡について3つ紹介しました。
見どころとしては物足りないかもしれないですが、名所の合間に行くと一味違った京都観光になるのではと思います。
京都の街は歴史深く、1000年来の建造物もいまだ現存していますが、一方でなくなるものもあります。
京都へ訪れる際は、その無くなった過去の歴史について触れてみてはいかがでしょうか。
コメントやお問い合わせ大歓迎です。感想などくれたらうれしいです。
以上、かみやんでした。
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