日本仏教の母山!
比叡山延暦寺を半日で巡るおすすめ参拝ルートを紹介します

国内旅行

こんにちは。かみやんです。

日本には仏教の信仰が根強く広まっていますが、その日本仏教の中心的場所が、京都府と滋賀県の県境にあるのをご存知でしょうか。

それが、今回紹介する比叡山延暦寺です。

比叡山延暦寺へ行ってみたい!

比叡山延暦寺ってそもそも京都か滋賀かどっちにあるの?

どうやって行けばいいか知りたいな。

比叡山延暦寺って山全体が境内みたいだけど、どうやって参拝すればいい?

1日も時間取れないけど、できる限り比叡山延暦寺を巡りたいな。

「比叡山」というからには山にあるのですが、とても険しい場所にあるから観光には行きにくいと思っている人もいるかもしれません。

しかし、比叡山延暦寺は京都または滋賀県から簡単にアクセスできるため、ぜひとも一度は訪れてほしい場所です。

ということで今回は、時間がない人でも十分回れる、比叡山延暦寺のおすすめ参拝ルートを紹介します。ぜひ参考にしてください。

スポンサーリンク

比叡山延暦寺ってどんなところ?

まずは、比叡山延暦寺についてどんなところなのか詳しく解説していきます。

比叡山延暦寺について

比叡山延暦寺は、延暦寺という一つの建造物があるわけではなく、比叡山の山内にある境内に点在する約100ほどの建造物の総称です。

その広大な広さを誇る延暦寺は、三塔という「東塔」「西塔」「横川」の三つの区域に分かれており、それぞれに本堂があります。

仏教の宗派の一つである天台宗は、806年(延暦25年)に伝教大師最澄によって比叡山の地で開かれました。

その後、浄土宗の開祖法然、浄土真宗の開祖親鸞、臨済宗の開祖栄西、曹洞宗の開祖道元、日蓮宗の開祖日蓮など名だたる僧が若かりし頃にこの地で修業してそれぞれの宗派を開き、それが今日の日本仏教を支えていることから、この比叡山延暦寺が「日本仏教の母山」と称されるようになりました。

御本尊

御本尊は薬師如来で、比叡山延暦寺の総本堂である東塔の根本中堂に薬師如来像が置かれています。

その御本尊の前に灯された火は伝教大師最長が灯したと言われており、1200年もの間消えることのなかった「不滅の法灯」として現在も照らし続けています。

比叡山延暦寺への行き方

比叡山延暦寺へは、京都市内からもしくは滋賀県大津市からロープウェイやケーブルカーに乗って行くことができます。

が、個人的には滋賀県からのアクセスをおすすめします。

その理由は、京都市の出町柳界隈に元々いてそこから行くなら京都ルートの方が近いですが、京都駅や祇園界隈などからなら滋賀県から行った方が簡単でかつ早いからです。

したがって今回は、滋賀県ルートを解説します。

京都駅からの場合:計約50分

JR 湖西線『京都』駅 → 『比叡山坂本』駅(約20分)

江若バス ケーブル坂本線『比叡山坂本』 → 『ケーブル坂本』停留所(約10分)

坂本ケーブル『ケーブル坂本』駅 → 『ケーブル延暦寺』駅(約10分)

『ケーブル延暦寺』 → 比叡山延暦寺東塔(徒歩約10分)

三条からの場合:計約55分

京阪京津線直通京都市営地下鉄 東西線『三条京阪』駅 → 『びわ湖浜大津』駅(約15分)

京阪 石坂線『びわ湖浜大津』駅 → 『坂本叡山口』駅(約15分)

江若バス ケーブル坂本線『坂本叡山口』 → 『ケーブル坂本』停留所(約5分)

坂本ケーブル『ケーブル坂本』駅 → 『ケーブル延暦寺』駅(約10分)

『ケーブル延暦寺』 → 比叡山延暦寺東塔(徒歩約10分)

京都市内からも1時間あれば比叡山延暦寺の東塔に着くことができます。

比叡山延暦寺の入り口が滋賀県の坂本なのですが、この地は明智光秀が当時城を構えていたことで城下町として栄えました。

その名残が今も街並みに残っているため、比叡山坂本駅、または坂本叡山口からケーブル乗り場に行く際は、バスではなく徒歩で向かっても楽しめると思います。

徒歩で行く場合、比叡山坂本駅からだと約30分、坂本叡山口駅からだと約15分です。

山に向かってひたすらに進めば着くので道のりはとても簡単です。

歩くのが苦でない人は、ぜひ坂本の街並みを楽しみつつ歩いてみてください。

比叡山延暦寺を半日で巡るおすすめ参拝ルート解説!

ではここから、比叡山延暦寺のおすすめ参拝ルートを解説していきます。

比叡山延暦寺はとても広く見どころもたくさんあるため、可能なら1日かけてじっくりと巡ってほしいです。

しかし今回は、そんなに時間がない人でも参拝できるよう、半日でも巡れるルートを解説していきます。

そして今回のルートは、東塔と西塔に絞って参拝することにします。

東塔

まずは東塔から。

根本中堂

この根本中堂は建物自体が国宝に指定されており、御本尊である薬師如来像もここにあります。

しかし、実はこの根本中堂は現在、10年かけての大改修の真っただ中にあります。

建物の全貌は見ることはできませんが、改修の模様を目にすることができます。これはとても貴重なので、ぜひこの改修が終わるまでに訪れてほしいです。

薬師如来像は拝むことができます。その存在感たるや、ものすごくパワーを感じられます。その神聖な空気をぜひ感じてみてください。

文殊楼

根本中堂の向かいにあるのが文殊楼で、延暦寺の山門になります。

中に入ることもでき、受験などの合格祈願にご利益がある文殊菩薩が祀られています。

大講堂

国の重要文化財にも指定されている大講堂は、本尊は大日如来です。

建物内部には比叡山で修行した各宗派の宗祖の木像が祀られており、さらに釈迦を始めとして仏教・天台宗ゆかりの高僧の肖像画がかかっています。

比叡山延暦寺がいかに仏教的に重要な位置づけにあるかを体感できるでしょう。

阿弥陀堂

1937年に建立された阿弥陀堂ですが、本尊は阿弥陀如来です。

檀信徒の先祖回向の道場となっていますが、一般の人でも回向法要可能です。

法華総持院東塔

阿弥陀堂の横にあるのが法華総持院東塔です。

伝教大師最澄は、日本を守るために全国に6か所の宝塔を建てたのですが、その中心的役割がこの東塔にはあります。

塔の上層部には仏舎利と法華経が安置されています。



東塔から西塔へ

東塔から西塔へは歩いて1kmほどの距離です。

山道のような参道をひたすら進むのですが、緑に囲まれたその空気はとても神聖で、その静けさはとても趣があります。

山道でも傾斜はそんなにないので、ご安心ください。

比叡山のパワーを直に感じられるので、可能なら歩いて行く方が良いと思います。

ただ、東塔からシャトルバスが出ていますので、もちろんそちらを利用して向かうこともできます。

西塔

続いては西塔です。

釈迦堂(転法輪堂)

釈迦堂は西塔の本堂になり、比叡山延暦寺で現存する最古の建造物になります。

元々は三井寺の金堂だったのですが、豊臣秀吉が1595年にこの地に移築したそうです。

釈迦堂は現在国の重要文化財に指定されており、中に入ることもできるのでぜひこの建物の歴史を感じてみてください。

常行堂・法華堂

同じ形をしたお堂が廊下によって繋がっており、正面向かって左が常行堂、右が法華堂になります。

常行堂の本尊は阿弥陀如来、法華堂の本尊は普賢菩薩になります。

弁慶が両堂をつなぐ廊下に肩を入れて担ったとの言い伝えから、にない堂とも呼ばれており、この建造物も国の重要文化財に指定されています。

時間があれば……

ここまでが、今回紹介する参拝ルートになります。

所要時間は、東塔と西塔を参拝して1時間半~2時間ぐらいになるかと思います。もしここまでで時間に余裕があれば、もう一つの区域である横川へぜひ行ってみてください。

横川は西塔から4kmほど離れているため、歩いて向かうのは厳しいです。

西塔からシャトルバスが出ているので、そちらを利用して向かいましょう。

横川には、遣唐使船をモデルにした本堂など見どころがまだまだありますので、余裕があればぜひ行ってみましょう。

日本仏教の母山比叡山延暦寺のパワーを得よう!

今回は、日本仏教の母山比叡山延暦寺について紹介しました。

日本の仏教の聖地ともいえるこの地に宿るパワーは、他の非ではないでしょう。お寺巡りが好きな人は必ず一度は訪れないといけないですよ。

京都市内からも行きやすく、半日もあれば巡れるので、この記事を参考に参拝してもらえたら幸いです。

滋賀県に何もないなんてもう言わせません。

以上、かみやんでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました